6. Conclusions

足関節を対象とした従来とは異なり特定の脳波特徴を検出しなくても運動意志を読み取りリハビリテーション機器が動作するニューロリハビリテーションシステムを開発した.
・ERD,ERSを検出せず,脳波のα波,ベータ波を対象にして,単純に脳波パワーを'High'か'Low'かのみの2つのラベルを基にしたL-FTMを用いて運動意図の検出可能なことが確認できた.また,訓練を必要とせず,運動意図の検出に,およそ1時間以内という短時間で実現できた.
・空気圧シリンダを用いた足関節リハビリ機器を開発し,拘縮による関節剛性(硬さ)の度合いに応じて,位置(角度)制御から力制御に切り替わる制御系を設計,目標動作が実現できていることが確認できた.
・L-FTMで検出された運動意図をトリガ信号にして,足関節リハビリ機器が動作し,運動に関係し脳波が賦活される部位を確認できた.
今後は,より精度を高める手法の検討と実際の脳梗塞患者の方への実証実験を進めていきたい.

Acknowledgements

This work was supported partially by MEXT(The Ministry of Education, Culture,Sports,Science and Technology)-Supported Program for the Strategic Research Foundation at Private Universities, 2014-2018(Grant No. S1411038).